2009年5月5日火曜日

ISODATA法による土地被覆分類画像作成ソフトウェア

 衛星データから土地被覆分類画像を作成する手法として、これまで私は主に最尤法を使っていたが、先日(連休直前)、私のリモートセンシングの恩師から、土地被覆分類画像作成には最尤法よりもISODATA法によるクラスタ分類が有効であるという話を聞いた。
 ISODATA法は、教師付き分類の最尤法と違い、教師無し分類に属する手法で、あらかじめクラスタ数を決めて分類を行うk-means法に対して、クラスタ数が自己計算によって可変となる分類方法である。
 ISODATA法については、これまでこの程度の認識しかなかったが、分類画像作成にはISODATA法が有効だと聞いたからには、自分自身でISODATA法のソフトウェアを組んで、実際に試してみなければ気がすまない。
 ということで、早速、連休中にISODATA法による分類画像作成ソフトウェアを自作した。
 光学衛星データを使い、ISODATA法による分類画像作成を試した結果、ISODATA法は、最尤法のように教師データ取得の手間が無いことや、k-means法のようにあらかじめクラスタ数をきっちりと決める必要が無いため、手軽に分類画像を作成できる方法であった。
 ISODATA法による分類画像作成は、手軽に分類画像が作成できるため、今後は、分類画像作成のメインにISODATA法を使っていこうと思う。